2024 10/18 L28/N42マニアブロック 3.3リッター/3208cc腰下ショートブロックassy
L28改 3.3リッターフルチューン 3208ccショートブロック (89×86)


AS渡部/86mmハーフウエイトクランクを使うため、シリンダーブロック内部左右に
コンロッドの逃げ加工をしています
ナローピンによるコンロッド大端部小径化のため、削る量はそれほど多くはありません
こちら側はOILラインなので慎重に削ります

反対側も同様に逃げ加工を行います




黄色矢印ですが、ブロック側、キャップ側共にエッジになっているため、コンロッドも含めてペーパー処理します
特にキャップ合口はエッジのままですと、メタルを組んだ際にメタル裏の表面処理が削れてゴミが
出るため、このようにエッジは取るようにして組みます
最近気が付いたのですが、赤矢印のOILライン、洗浄中にエアーが通らないことがあり
何かが詰まっていたことがあり、4気筒/6気筒のL型は 5.8mmのキリで底付きするまで
通すことにしています
また、メインギャラリーの手前では貫通されずにキリ先のテーパーのままになっていることが
ほとんどのようです、んまあメインジャーナルに行く通路の先端で細くなっている、と
(標準のOILラインは6mmで穴開けされています)

シリンダーブロックの内部、壁等、鋳物のバリを超硬バーで大雑把に削っています
メインジャーナル合口、両脇、キャップ側も含めエッジはペーパーで取り除きます
左右の壁はコンロッドの逃げ加工がされていることが分かると思います
Z用のストレーナー穴はありますが、OILラインにはアルミの丸棒を叩き込んでいますので
油圧が下がることは有り得ません
「Z用でもスカイライン用でもOKです」、というエンジンが売られているのを見ますが
そんなのは全くのナンセンスですなあw

ラインボーリング、M12-1.25pでボルトアップされていることが分かると思います

クランクシャフト、メインジャーナル測定数値は 1~7番まで54.94mmで揃っていました
シリンダーゲージでダイヤルの0にセットし、ブロックにnismo/22010親メタルを組んで
10kg/mで締め付けし、メタルクリアランスを測りますす

メタルクリアランス測定中

メタルクリアランス測定中

順序としてはセンター4番からです

全て測定は終わりました
クリアランスは1番から順に、8/100mm、9、8、8、9、9、9、となりました
汚れたクランクキャップはブラストし、合口/両脇はエッジ処理

ラインボーリング、M12ボルトアップしますと、4番センターのスラストメタル位置は
そのまま締め付けすると前後にずれてしまいます
このため、メタル仮組み時にスラスト表面にずれの無いようキャップを叩きながらずれを調整、
位置決定後、このようにキリで揉んでセンター位置を目視できるようにします

クランクキャップボルトですが標準M10-1.5pはこのようにM12-1.25pに加工します
ボルトの直径を太くし、1.25pの細目にすることでイニシャル管理と8>10kg/mへ
締め付けトルクを上げます
ボルトアップはラインボーリング無しでも効果があるため、踏む仕様のエンジンは
必ずボルトアップすることにしています

AS渡部製、86mmストローク/8ウエイトであることが分かります

クランク先端にはlotナンバー、スピル加工されています

Iビームコンロッド
6本ともメインジャーナル同様メタルクリアランスを測定します

クランクピンの寸法は全て49.95mm、ナローのため純正寸法よりピン系は細いです
ダイヤルの数値を0にセットします

メタルはVG30用を使います
12111-31P01を組みます

コンロッドのメタルクリアランスは全て 4/100mmで揃いました

6本とも1.5¢のOILジェットを開けています
このこともあり、ブロックパルホスは省きます

専用C/H27mmのピストンです

独特なスカート形状

駄肉は削ぎ落した鍛造ピストン

AS渡部で販売するこのピストン、エッジはどこにもありません
製造時に全箇所R仕上げ、C面が付いています
組付けするチューナーにとっては嬉しい仕上りです

ピストン/コンロッドは1気筒ずつ組みながらブロック内壁に当たらないかを確認します
ナロー/小径化によってどこにも環礁ぜず軽々クリアします

コンロッドボルトはハイポイド/ギヤOILを塗布して最終 5.8kg/mで締め付けします

ブロック全高208mm-ブロック面研、コンロッド/138.5mm、C/H27mmで約1mmピストントップは出ています

マニアブロックであることが分かります
L28の打刻はちょっと怪し気ですw
OILリリーフはPT3/8の沈みプラグでブラインドします

最後に前後の長いOILラインに打ち込み栓を入れます
これはリヤ側ですね

これはフロント側ですね

パイロットブッシュも打込みます

ハイトで突き出しを測っていますが、約0.9mmほどです

ブラスト済みF/カバーを付けます

ブロック面研してありますのでこのF/カバーをお使い下さい
◇ 販売条件として L28/N42マニアブロック下取り必須になります ◇
・最後の画像通りの内容になります、不足パーツはご自身でご用意下さい 
税込価格 2.600.000円 (要下取りマニアブロック)
※L28/N42マニアブロック下取りをご用意できない場合はお問合せ下さい