フルチューンL16改2リッター、1940ccショートブロックassy (78×89)
多少摩耗していた0.5mmアンダー、センター親メタルのみ新品を使って組んでいます
その他は分解点検洗浄後、再使用になります
ベースはおおよそ約2万㎞、ヘッドはW53/74カムで使ったエンジンになります



シリンダーブロック、洗浄、塗装後
キャップ合口、脇はペーパーでエッジ処理
クランクキャップボルトはM12-1.25p、ボルトアップ
イニシャルトルクは 10kg/m


ハウジングの痕ですが、パルホス処理でこのようになります
エッジ処理とボルトアップが分かると思います




シリンダー内部が黒っぽくなっているのもパルホス処理によるものです






L18クランクはセンター/スラスト部が摩耗していたためクランク研磨しています
軸間の摩耗のため、NDCメタル、 0.5アンダーを使います
NDCメタルはスラストメタルの厚みが0.5mm暑くなっています
日産純正0.5mmアンダーの場合はメタル厚みは標準のため摩耗したクランクでは
使えません


親メタルセンター以外は再使用、nismo/22011品番を組みます
メタル表面等、状態は良かったの再使用しました


クランク研磨時に全てのジャーナルラッピングとダイナミックバランス、
スピル加工を行っています


ダイナミックバランスの痕になります、主にセンターのみですね


ジャーナルもラッピングしたので非常にきれいです


このセンターのキャップはパルホスの色が濃く残っています
ボルトアップしますとセンターのキャップが前後方向にずれるため、スラストメタルを
仮組みし、スラスト位置を合わせませんとクランクもメタルも減ってしまうため、
慎重に位置合わせを行います


矢印の位置、反対側にも、ですが、スラストの位置合わせをした際に
4辺にポンチを打ち、キリで揉み付けすることで目視による位置/マークを付けます
この位置さえ合っていればクランクもメタルも摩耗することはありません



それぞれのシリンダー内部の状態です、多少の傷がありますが問題ありません
下の方にスカートの跡が付いていますが、その両脇にはパルホスが残っています


2番シリンダー



3番シリンダー



4番シリンダー



ピストンは亀有鍛造、C/H33.5mmを32.3mmとL14コンロッド/136.7mmに合わせてあります
このため、ピストンリセスは1.2mm浅くなっています
コンロッドはブラストして洗浄し組み付けしています


再使用するnismo/22011のメタルの状態です
コンロッドボルトはARP、イニシャルは5.5kg/mで締め付けです



ピストンの状態ですが良好です
1st、2ndリングは亀有のチタンコートです
お高いですがチタンコートリングは非常に良いですね


クランク、ピストン、コンロッドを組んで腰下ショートブロックは完成です
画像では上側、4番と5番のヘッドボルト穴はヘリサートが入っています
ブロック面研は行っていません


1番ピストン


2番ピストン


3番ピストン


4番ピストン


純正のリリーフは油圧が逃げるため、PT3/8でタップしガスネジでリリーフは殺します


クランクスピルですが、キーのみ新品に交換しました


タイミングチェーンスプロケ、ウォームギヤが付きます



リヤはOILシールとサイドシールはご自身で取付けして下さい
Pブッシュは付いています


ブロック内部のブローバイメッシュは外してありますがこのパイプにメッシュを詰めてあります
打刻はL16、510の1600SSSのブロックです


レベルゲージガイドは外してあります
水穴のブラインドは2年前に全て交換済です


レベルゲージガイドは製造廃止のためご自身で打ち込みして下さい


ブローバイは外しています


ブラスト済みのコンロッド、M12ボルトアップが分かると思います


ARPコンロッドボルトが分かると思います