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4.111 R180/LSD Drive shaft-R/L



まずLSDの構造をNISMOカタログ画像で説明しよう。
これはR200の図になるため、実際にはR180の場合、ケースABの溝に入る スラストワッシャー(シム)は存在しない。
ケース内に左右対称にディスク、プレート、プレッシャーリング、サイドギア、ピニオン、というように組んである。
ピニオンギアが4つ存在するため、いわゆる4ピニオン、ということになる。
片側6枚使われているディスクはケース端の2枚がスプリングタイプ、反っているディスクになる。


R180/LSDは、現在製造廃止のため新品での入手は難しい。
タイプはボルトタイプがリングギヤ内径 110¢、115¢の2タイプが過去に存在した。
ファイナルドライブを組み換えていなければ デフケース上部にある鋳込みの文字、 K はリングギヤ/115¢になる。
今回O/H、ディスク組換えとバックラッシュ調整をしたものは 生産車DR30、RSノンターボの純正R180LSDになり、
これはボルトタイプは存在せず、サークリップタイプ、そしてリングギヤは115¢になる。
知人からの出品依頼のため、分解チェックして問題箇所を直し、良い状態で出品することにしている。
上の R180型用L.S.D型式詳細情報に説明内容が載っているが、リングギヤボルト M10-1.25p が旧車で使われる
R180、LSDということになる。
今回分解するものは 38420-01S00 当時存在した日産純正部品のR180/LSD、サークリップタイプになる。



息が詰まるんで、こっからはいつもの用語満載俺氏スタイルで書くことに汁。

とりま分解しますな。
んでこんな風味にバラバラに。
下に6枚のディスクがあるんだが、RSのLSDは溝付きディスクに外側2枚のスプリングプレートが
組んである、過去に分解してイニシャルうpしたとみられる形跡ですなあ。
本来、NISMOの溝無しフラットなディスクに全部変更したいトコロですがそうしますと経験上
イニシャル14kg/m、ととってもバキバキ効き過ぎになってしまうんですな、RSのデフは。
過去に 「ケースの内部寸法距離をnismoと同じにしろください」 とおまいらに頼まれて
加工したことがあるんだが、それぞれ片側0.5mm程度削ってイニシャルを下げたこともありますた。
純正R180/RSノンターボのLSDは、nismoのまんまその通りにディスク組むとバッキバキになるんで
ゼロヨンファイターwとかしない限り、あんま効き過ぎはイクナイ風潮ですので、この溝付きディスクは
このまま使って、外側のスプリングプレート2枚を 手前スプリングディスクに変更、これで
サイドギアに対して、内>外の順でディスクの組み方を正常にしますな。
もう1点、感心できない部分がありまして、真ん中右辺りに
サークリップ
ユニオンナット
これが並んでますが、普通はサークリップ外すだろjk、て感じなので、まずはナット外さんと
サークリップ取れませんから両方とも外しますた。
そのナットの右側辺りにあるのが内側になんつーか 爪つーか、引っ掛かりがある
nismoのスプリングディスクになりますな。
ディスク側から見たサイドギア。
ユニオンナットをこっち側から真鍮棒で叩いて外し、サークリップは
ピックドライバーとPBピンポンチで外しますた。
んでピニオン側から見たサイドギア。
R200なんかもそうなんだが、ここにサークリップがありまして、ドラシャ突っ込むと
パッチン、とロックされる訳ですな。
このR180は単純にボルトタイプへの変更なんで、ナットのみ圧入します。
サークリップ外すのマンドクサ、っつことでニワカスが組んだイタイ仕様でございますが、
コレ良く見ますと、サークリップ先端、ちょうど奥の見え難い部分なんだが
ボルトでドラシャ締めますと、当り前なんだがドラシャ先端でサークリップ押されて
エッジ状に潰れてますたw

サークリップ残すなよks、と。
んでユニオン圧入しますた、の図。
叩いてもエエんですがネジ山潰れるんでお薦めできませんな、叩くのは。
サークリップ溝は残ってますが問題ありません。
この、ユニオンナット つーのは部品単品で品番存在しますが、注文しても
売ってくんないつか出ない謎部品になってます。
以下、そのpdf、貼っときますので試しに頼んでみろやw
あ、その前にあっさりと
        「 んなもん製造廃止だろks 」
と言われるのは間違いありません。
勿論べベルを頼んでも出てこないんですなあこれがまた。

(俺氏は 品番5 イパーイ持ってますがw)

サイドギア、ユニオンナット、サークリップの相関関係は解決されますたので、
ディスクのほうを組んでいきましょう。
まずはこの手前から5枚まではそのまんま使います。
出来るだけイニシャルは下げたいんで溝付き純正usedそのものを使いますな。
スプリングプレートは表面光って減っている方をチョイスします。
スプリングプレート2枚重ねですと、お互い同時に回ることになるんであんま意味がありません。
なんで右側は残して手前にスプリングディスクを組んで正常化する訳ですよおまえら。

こんな風味の順番で手前にスプリングディスクを新品使って組み直すキリッ
溝付き純正、フリクションディスクドモはフラットなディスクですが、
スプリングディスク、と言うだけに 反っているスプリング構造がこの画像で分かるよな?
お役目糸冬了したスプリングプレート2枚ドモ。
形式とか縛りで言えば、ピニオン、サイドギア、プレッシャーリングは左右対称でございます。
このように組みましてケースに収まっていただくことになりますな。


極々稀にケースにクラック入ってたり汁こともありますが、その辺りを入念にチェック、
つっても加齢な老眼近眼乱視での目視wwになるんですが勘弁しろください。
たぶん大丈夫とヲモワレ。
左側、デフケースBのほうに円周上の突き出し、インローがあるんだが、R180だと
高さがR200との比較では低い。
R180のノンスリ組んだことあるおまえらなら分かると思うんだが、これにケースAつか
蓋のほう乗せてから裏側の4本のビスで合体させる時に、1番外側のスプリングプレートの
4か所の爪がインローからとっても飛び出す訳ですよ、R200だとインローの下側に爪が
納まるんで組む/合体は楽勝なんだが、R180はほんのりコツが要りますな。
本来、裏から4本のビスのうちの2本だけで隙間なく締められればおk、つことになる。
だがなかなかそれが難しい厳しいんだよなあ。。。。。

蓋、ちょっとでもビス穴ずれてて、その位置直すだろ? そーするとディスクの爪も
同時に溝からずれる、ビスで締まんなーい、もっかい外してまた蓋乗せるry、これループ汁ww
俺氏無駄にこの仕事長いwんで H145~R200まで、たぶん400基以上ぐらいを
今までに組んだり直したりしてますなきっと。
なんでコツは掴んでますからんまあ2回目で合体おk、こんな風味に万力にサイドフランジ
セットしまして、上のサイドフランジにトルクレンチ使ってイニシャル測る。

っとその前にだニダw
ツマンネ経験値とかご紹介しますと、H型デフのバヤイ、ケース外側にサイドB/Gが
圧入されてるんだが、H型デフはバックラッシュ用のシムが、その圧入されたB/Gの下に
付いてる訳ですよおまえら。
セパレーターとかハインネ構造なんで圧入したB/Gは簡単には外れないんだなあこれが。
んなモンですから、シム設定シパーイしますと、LSD分解してケース内側から圧入された
B/G叩いて外すしか方法は無く、お約束でシムは千切れますww
なので遠い昔は H150、H165、H190とかのサイドB/Gのバックラッシュ調整用という
圧入シロをほんのりリューターで拡大してユルユルにしたヤツにシム入れて計測、外して
シム入れ替えてまた計測、とかやってますた。
ニワカスなお店とかだとバックラッシュ外れた数値でもサイドB/G外すのにLSD分解は
マンドクサなんで 「 んーこんなもんだエエ感じ 」とかって完了した風味にしちゃって
後々焼付くwwか、ゴンゴンてデフから音うるせーんだけど? みたいな感じになりますな。
んもう自分勝手にH型のデフは引退宣言しましたから イニシャル計測用に
リヤシャフト切ったヤツ、とか棄てちゃいましたのでもうH型デフはできませんつか
             もうやりませんww

基本イニシャル測る時はリングギヤは外れた状態で!
QJMR-330B

30年ほどご愛用のコレ。
ラチェットヘッドのキャップなんかもうツルツル地肌で栄光の旧ロゴ snap-on なんか
見えませんつかありませんw
グリップのアルマイト? はデンデン青々としてて経年感じさせない本物冥土inUSA、
このトルクレンチ壊れちゃったらんもう仕事する気が失せますな。
愛用本物snap-onにはどれも

           「 あと10年おまいら頑張るんだ壊れるな 」

とか毎年w念じて大事に使ってますw

そんな栄光のsnap-on、今現在はとっても残念な冥土in 支那、となってしまって久しい。
支那っぷおん、とか使うぐらいなら潔くこの商売辞めて店畳みます。
他のモンは許せてもつか我慢しても toolで支那は有り得ない、という特亜大嫌いな俺氏ですw
おまえらの大事なエンジンとかパーツとか、支那っぷおんで組むとか想像するだけで気絶します。

結局イニシャルは 10.5kg/m 付近ということでやっぱり新品1枚でも使うと結構上がりますな。
デフOILを選びますと、音しないタイプ、という上質のギヤOILもありますので
そーゆーのをお使い下さいませ。
そしてケースへの組み込みですが、リングギヤボルトには先端にスリーボンドを
ほんのちょっとだけ付けて組みます、緩んじゃうとデフアポーンしますからな。
イニシャルチェックも終わりましたので、ケースに組んでバックラッシュを測定/調整します。
当然計測器は世界の MITSUTOYO 、これ常識。
リングギヤにダイヤル先端当てまして、円周上数か所を測りますが、
狭い部分で 2/100mm、広い部分は 7/100mm程度、その間外周は
おおよそ 4/100mm~5/100mm と経験上適性値だろ? という範囲に収まります。
R160、R180の場合、画像の左側、脇にフランジが付いていまして、この内側にサイドB/Gの
アウターレースが組まれてますな。
でもってケースとフランジの間にシムが存在しますので、バックラッシュ調整は楽勝です。
これも経験上ですが、R180ではバックラッシュ0.1mm以上の場合は調整しています、
R200だと0.3mm、30/100mmつことですな、ただしR200はキャリアのホルダーインナーシムで
且つ 薄いシムが存在しない、という代物ですので調整にはやっぱり技ww使いますが、
破壊行為に等しいのでおまえらには教えませんww、転売ヤー育成にも貢献は致しませんww
R200バックラッシュ調整は頭使えば分かりますので必死に方法考えるんだおまえら!ww
その代わりと言っちゃあなんなんだが、近年のデフのトラブルみたいのを教えますが
既に知っているぜそれぐらいはよおks、という場合はご容赦を。
やっぱ経年としか考えられないんだが、デフのコンパニオンフランジとペラのボルト外して
ペラを外すと、何だかデフOILがコップ一杯ほどこぼれてくる事例がありますな最近。
コンパニオンのO/Sダメポな場合だとフランジ外側から漏れるはずなんだが、スプライン構造の
フランジ内から出てくる、っつーことはフランジとピニオンが経年で摩耗してその隙間から
漏れてくる、としか考えられないんだよなあ。。。。
ハコスカGT-RなんかだとR192フランジからペラ外すとやっぱりタップリこぼれてきますww
これはもう仕方ないのでフランジ、プーラーで外してベンガラ塗って組んで対策です。


ドラシャ付 4.111R180/LSD
510、610ブルーバードにもボルトオン
ハコスカ、ケンメリ、Z、ジャパン、ローレル
イニシャル10.5kg/m、115¢LSD
P510/610、GC10、GC110、S30/31/130
GC210、C130 L型全車種OK
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