溶けたシリンダーヘッド、燃焼室の修理依頼



  2018/3月、ナカーマつかお客さんつか
  
      「コレ直してくれろべ」
  
  と預かったN42アルゴンヘッドの溶けたヤツw
  
  つか全力無理ナンジャネ?みたいな風味なんだが。。。
  原因なんだが、高速で水カナーリ減ってたのと水温上がったの
  気が付かなかったらしい。
  しばらく走って水温計見たらば、 「 わーを! 」みたいなw
  SAで水足すも時既にお寿司。
  
  つかオメ、ご新規で俺氏アルゴンヘッド作るからどうよ? て
  言いたいんだが60マソ以上のお支那ですから厳しいですなあ。
  つーか直んのかよコレ、て風味ですしばらくヘッド眺めて気絶汁w
  とりまどーやって直すか小さい脳みそで考えてみます。
  
  ・1番
  全ての燃焼室に於いて、ヘッドG/K円周上、ポート側が
  溶けてる、アルミが酸化して軽石みたいなってるw
  1番はEXバルブ脇がバルブ/シートリングに向かって
  もうちょっと踏んでたら AUTO だったキガス。
  
  燃料足りんかったりノッキングでも差はあると思うんだが
  溶けるんだな。
  
  ・1/2番の間。
  こーゆーシリンダー間/ボアピッチに当たる部分のようなタイトな
  箇所はより一層厳しい訳ですから、ガッツリとG/Kの痕跡が
  食い込むように凹んでますな。
  
  ・2番
  ヘッドボルト穴脇のジャケットに向かって痕があるんだが
  ポート内部の汚れ方を見ると、どうやら2番が最初にヘッドG/Kが
  吹き抜けたご様子。
  1番と比較してもスキッシュエリアの溶け方は酷い。

  ちなみに NAPRECの名古屋君に後日聞いたんだがRB26なんかも
  ペントルーフ左右のスキッシュは結構溶ける、っで直すらしい。
  
  ・2/3番の間。
  1/2番間より酷い状態ですな。
  
  
  ・3番
  4番もそうなんだがコレ見たら直せる自信は無いなw
  3番4番は、排気バルブ同士が隣り合わせなんでやっぱとっても
  厳しいんだろう。
  全般的に言えるんだが、コレよりもうちょっと進行したらば
  確実にアポーン確定、ゴミですな。
  水無しでオーバーヒートてシリンダーヘッドに与える影響つか相当な
  温度上昇とデトネーションがSUGEEEEEEE、んだろうなw
  これ以上気が付かねえで進行するとたぶんブロックもアポーンだろうjk
  
  
  ・3/4番の間。
  説明イランほど酷いですなあ。
  特に左下辺りの4番、砂場で子供が遊んで道作ってるw、みたいな。
  ああ、でも現代のお子様ドモは砂場で遊んだりしないんだよな確か。
  
  ・4番
  3番同様、ほぼほぼ半周に渡って溶けている、しかも酷い。
  
  ちな、今更なんだが預かった時点だとヘッド降ろしてそのまんまの状態、
  情況見極めんのに、燃焼室はワイヤーブラシでカーボンとか落とし、
  ヘッド面はOILストーンで軽く擦ったりしてる。
  こんな状態で溶けてると普通に考えりゃ溶接では溶け込まないよな、
  参加してボロボロ、軽石みてえだから。


  んまあバルブが組んである状態なのは意味があるつか、直す方向性のため。
  
  ・4/5番の間。
  画像の示す通り、4番側が酷い。
  
  
  
  ・5番
  この5番が全体では軽傷筆頭。
  そんでもやっぱり異常な熱によってG/K状に損傷がありますな。
  

  
  ・5/6番の間。
  5番側は軽傷だぬ。
  
  ・6番
  他の燃焼室と同じく排気側が酷い状態。
  
  ・1番
  まず。。。。。。
  アルゴン溶接で直しますから、アルミの棒が母材/シリンダーヘッドに
  キッチリ溶け込むよう、リューター/超硬バーで軽石表面を削ります。
  
  こーやって削ってみますと、意外にシリンダーヘッド、ってのは頑丈ww、
  つか下の方はアルミ地肌が頑張ってますな。
  
  ・2番
  直す方向性ケテーイなんで、容赦なく削っていきますな。
  部分的に心配な筆頭はシリンダー間/ボアピッチのトコロ、
  やっぱ燃焼室の間でスペースも余裕もありませんので
  アルゴン溶接汁ときは、ココ凄く神経使う。
  
  
  ・3番
  
  
  
  
  ・3番
  損傷maxなトコロも容赦なく削ります。
  結構深くまで削ったんだがジャケットまではまだ余裕はありますな。
  
  
  ・3番
  角度を変えて、な画像。
  
  
  ・4番
  №1な損傷っぷり4番燃焼室も更に容赦なく削ります。
  
  
  
  ・4番
  ヘッドG/Kからハミ出して溶けてるトコロが嫌な感じですな。。。
  
  
  ・5番
  損傷minimumなんで削ったのはほんのちょっとだぬ。
  
  
  
  ・6番
  1番から順に削って最後、おっかなびっくりで削るのも慣れる。
  
  
  
  ・全体像 その1
  

  
  ・全体像 その2
  にげっと!!!!!!!w

  
  ・全体像 その3
  

  
  ・全体像 その4
  

  
  ・ヘッド溶接用 治具1
  全体像から分かると思うんだが、バルブ、SP等を組んだ状態で
  溶接することにした。
  理由は、、、、、
  随分昔に、N42/P90ヘッドでシートリング入替え無し、シートカットのみで
  亀有EWの 45/36.5バルブでBIGバルブ化を良く作ってた時代に
  「それだけじゃツマンネ、圧縮上げてえし燃焼効率もうpしてえ支那」
  と、独自にこんな風味でバルブ組んだ状態でアルゴン溶接してますた。
  そうしますと、溶接熱でのシートリング浮き上がりを抑えられま寿司、
  シートリングの思いっ切り脇までアルゴン溶接おk、です。
  溶接で組んだバルブはノーマルなんでシート脇まで溶接汁と、
  当然バルブまでトーチで高温シバキwwされてダメポになります。
  んまあ45/36.5¢でシートカットしますから溶接に使ったバルブは
  棄ててしまうま、jk

  
  ・ヘッド溶接用 治具2
  1枚目治具画像と同じく、リューターで脇をR状に削ります。
  こーしませんと締付け穴に対しての位置は不変ですので、
  バルブ、つかリテーナーが治具にhitしてしまう。
  つーことで両端と手前のストレートの部分をリューターとグラインダーで
  鉄粉上等!!、と削ります。
  また、治具の合わせ目もクラックしてたんで溶接しときますな。

  
  ・ヘッド溶接用 治具3
  この治具使って現在まで何度もアルゴン溶接してますから、
  相当この治具、ヘタレてきてますww
  この画像まで、数回ヘッド締付けのセットして耐えるかどうかを確認しますた。
  一つ大問題が、、、、、w
  度重なる溶接、そして簡易治具みたいなコイツですが、いつもど真ん中に
  熱によるヘッドの反り返り防止で、スペーサーを入れて、つかスペーサーの厚みを
  調節しながら冷えた状態のヘッドをわざと逆反りさせてストレートエッジで
  逆反りの隙間/クリアランスを確認汁んだが、3mmぐらいのスペーサー挟んでも
  サパーリ逆反りしませんな、治具がヘタレて治具側が反ってやがるww
  今回は間に合いませんので大森風味強引にものっそいスペーサー入れて
  アルゴン溶接汁ことにして、次回までに治具対策を。

  
  ・ヘッド溶接用 治具4
  ヘッドボルトワッシャー代りにコレ使います。
  ヘッドボルトワッシャーだと熱凄杉ですからヘッドにめり込んでしまうんですなあ。
  その分 面研したりしますと全くもってイミフになってしまいま寿司。
  とりま治具も対策したんでこっからヘッドをセットしてアルゴン溶接開始だお!!

  さすがに溶接中に写真は撮れませんからおまえらに教えときますが、
  溶接しながらヘッドボルト、更に締めていく、コレの繰り返し。
  っで溶接ヲワタら一晩放置プレイで熱変形の反りが元に戻る行為wを
  性欲、いやいや抑制しますな。
  NAPREC/名古屋君提唱の、溶接後の反り 3~6/100mm以内 てのは
  俺氏のresourceではなかなか厳しいですが、今回の目標は0.5mm以内です。

  

アルゴン溶接修理
nextンゴ!


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